オグリキャップをもう一度

競馬好きの行政書士が競馬について気ままに書くブログ 馬主申請の代行も行っております

謹賀新年

あけましておめでとうございます

旧年中は大変お世話になりました

本年もよろしくお願いいたします

 

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昨年の競馬界は、偉大な記録が次々と達成されました。

JRAでは牡馬、牝馬ともに、無敗の三冠馬が誕生。三冠馬が3頭激突するジャパンカップもありました。

他にも世界で初めての白毛馬によるG1制覇など様々なことがありました。

コロナ禍で開催すら危ぶまれた競馬界。昨年たくさんあった名場面は、努力して開催し続けた関係者とファンに対するご褒美だったと思います。

 

今年も、未だに新型コロナウイルスの感染は拡大し続けており、大変な状況に変わりはありません。競馬場での観戦も限定的なものとなっております。

そんな時代だからこそ、感染拡大防止のためにできることはしっかりと行い、同時に勇気づけられた競馬に対してお家で応援する。そういうことが大事なのだと思います。

自分自身も、馬主申請からその後のサポートなど馬主の手助けをする行政書士として、競馬界に少しでも貢献出来たら、と思います。

そして、競馬の魅力を伝えられたら、と思います。

 

今年一年、いい競馬が見られますように。

 

太陽がいっぱいになるほどのスピードを ~アランバローズ~

とにかく速い。

全日本2歳優駿で5馬身もの差をつけて鮮やかに逃げ切り勝ちをしたアランバローズを見て、そう思いました。

無傷の5連勝。ほとんどがスピードにものをいわせての圧勝劇です。

なぜそんなに速いのか。

ダート短距離という観点からいえば、もちろん父ヘニーヒューズの存在もあるでしょうが、カギを握るのは母方にあるような気もします。

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アランバローズの5代血統表(出典:netkeiba)

母方にManipulatorという種牡馬がいると思います。父は言わずと知れたUnbridled。母Inside InformationはBCディスタフやエイコーンSなど14勝をあげたアメリカの名牝です。

Manipulatorの血が入っている馬は日本では非常に少ないですが、UnbridledとInside Informationの仔と考えれば、日本でも大爆発をする可能性を持った血ともいえます。

そのManipulatorの仔であるセンブラフェ。実はこの馬は、アルゼンチンの名物レースブエノスアイレス市大賞というダート直線1000mのレースを勝っている馬なのです。

アルゼンチンは高速馬場のスピード競馬であり、日本でこそそのスピードは活きるということで、近年社台グループを筆頭にアルゼンチンの血統を持ちこむのが多くなっています。センブラフェもその一環としてノーザンファームが購入した馬でした。

ただ、産駒は身体が弱く、センブラフェ自身も2頭の馬しか残せず亡くなってしまいました。

爆発する下地はありながら、健康面等で上手に扱えなかったセンブラフェの一族。

そこに、5代血統表でいえばアウトブリードになるヘニーヒューズをつけて、健康面の不安を除きながら爆発したのがアランバローズということになります。

センブラフェという馬を考えれば、今後も成長しそうな気もするアランバローズ。

冬の寒くなった川崎を明るく照らしたスピードは、まさに「アラン」・ドロンの代表作「太陽がいっぱい」といわんばかりのものでした。

今後の活躍にも期待したいです。

今更だけどJBCについて

この秋は、コロナ禍においても頑張って続けている競馬界へのご褒美なのでしょうか、次々と記録的なことが起こっています。

そういうわけで、11月はブログネタにしたいことがたくさんあったのですが、筆不精で気がついたら12月となってしまいました。12月にもなって先月のことを振り返るのも季節外れな感もしますが、備忘録も兼ねてwebという広大な情報の海に流していこうと思います。

今回は、JBCについてです。

 

1日にG1レースをいくつも行う先駆けとなったアメリカのブリーダーズカップは、そのレースの多様性から、現代競馬の血統トレンドを知るのに役立っているという一面もあります。

では日本のJBCはどうなのか。日本の生産者のため、と考えれば、少なくとも日本の生産者に寄与するだけのものがあると思うのです。上位に来た馬の血統は、生産者にとって配合のヒントになるかもしれませんし。

そういうわけで、今回はJBCで勝った馬の血統について書いていこうと思います。といっても、JBCクラシックを勝ったクリソベリルについては以前書きましたし

keiba-gyoseisyoshi.hatenablog.com

今回は他の3頭について述べようと思います。

 

まずは、JBCレディスクラシックを勝ったファッショニスタについて。

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ファッショニスタの5代血統表(出典:netkeiba)

近親にHenrythenavigatorやリッスン等欧州で実績のある馬がいる血統。日本でもそれなりに活躍している馬を出している牝系ですが、ちょっともっさりしているのが多いイメージです。

ただ、母父がコロナズドクエストでよりパワー型にしたうえで、ストリートセンスをつけてミスプロのクロスですから、日本のダートを走り切れるタフさはあるのでしょうね。

そういう意味では、Rivermanというのもタフさを上乗せする血ですので、いいのかもしれません。クリソベリルの母方にも入っていますし。

マドラスチェックとの叩き合いを制したタフさは、血統面からも説明できるんでしょうね。

 

レース順でいいますと、お次はJBCスプリント。サブノジュニアの出番です。

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サブノジュニアの5代血統表(出典:netkeiba)

サブノイナズマの仔はよく走る。JBCクラシックではサブノクロヒョウも走っていますし、南関東ではおなじみの繁殖牝馬となっています。

どうして走るのだろうと思って血統表を見たら、Sex Appealの文字。そりゃ走るわけです。

Sex Appealトライマイベストエルグランセニョールを輩出した名牝。あのアーモンドアイもこの牝系ですし、ダート界ですとインペリシャブルもSex Appeal牝系です。世界的にも、Sex appealの母Best in Showの系譜ですけど、Siskinも出てきていますし、今なお活力のある牝系、いや、世界で一番活力のある牝系といっても過言ではありません。

この牝系の特徴は、パワーを含めてある程度カシっとしたスピードを伝えること。アーモンドアイは緩さと硬さが最適なバランスでブレンドされた感じを受けますが、その硬さとスピードは牝系から受け継がれているといってもいいでしょう。

そこに日本ダート界では安定のサウスヴィグラスをつけるのですから、これだけ活躍するわけです。

レースを覚えさせるためにわざと内に入れたり、的場クリニックで我慢させたり、敢えてマイルを使ったり…。陣営のこれまで行ってきた努力が実を結んだ勝利。南関東競馬好きの私としては、嬉しい勝利でした。

 

最後は、新設されたJBC2歳優駿を制したラッキードリームについて。

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ラッキードリームの5代血統表(出典:netkeiba)

南関東競馬好きであるならば、やはり道営競馬も見ないと。ということで、3月からは門別競馬の能検もじっくり見るということをここ数年しております。

そんな中、シニスターミニスター産駒でいい動きをしているのが何頭かいるな。そう思ったうちの一頭が、ラッキードリームでした。

馬主を見たら、林正夫先生。これは見所あるということだな、と思って血統を見たら、母がサクラスリールでした。

ということは、カプリフレイバーの弟ということか。これは注目しておかないと、と思って追いかけ続けていたら、この勝利。自分の馬を見る目が合っていた、という自信にもなる嬉しい勝利でした。

改めて血統面について話してみます。母サクラスリールは次世代の南関東スプリント王候補カプリフレイバーも生んでいるように、優秀な繁殖牝馬です。その源は何かと問われたら、やはりスワンズウッドグローヴ牝系(Friar's Daughter牝系の方が通りがいい?)であることに尽きるでしょう。

スワンズウッドグローヴ。一時代を築いたサクラの基礎牝馬です。サクラチヨノオーサクラホクトオーサクラセカイオーサクラエイコウオーなどなど、数多くの名馬を輩出しました。

同時に、この牝系からは、イエローパワー、レジェンドハンターのように、ダートでスピードを持った馬も出しているのです。

そのスピード面が、サクラスリールの繁殖牝馬としての良さにつながっているのだと思います。

サクラの馬は少なくなってしまいましたが、それでも時々こういった形でサクラの血が出てくるのは、ブラッドスポーツである競馬の良さを再認識しますね。

 

改めてJBC勝ち馬の血統を見ていると、新たな発見もあり、楽しいものでした。

血統理論は正直結果論、後付けであるところはあります。同じ配合をしても、同じ強さの馬ができるわけではありません。

ただ、血統はこれまでの競馬関係者が積み重ねた結晶ともいえます。その結晶には何らかのヒントがある。JBCは生産者のためのレースでもありますし、勝ち馬の血統を探ることは、生産者のより良い馬の生産につながるのではないか、とも思います。

 

今回はこんなところで。

白毛馬の思い出

気がついたら12月も半ば。早いものです。

ブログを更新していない間、競馬界でもいろいろなことがありまして、書きたいネタがたまっているのですが、順番をすっ飛ばしてホットな話題から書くことにします。

 

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今年の阪神ジュベナイルフィリーズ白毛馬のソダシが接戦を制して優勝しました。札幌、府中、阪神と、結構性質が違う競馬場での重賞3連勝は中身が濃いと言えます。

そして、これが日本で初の白毛馬によるG1勝利。今秋のG1は歴史的な勝利が目立っていますが、また新たな歴史的勝利が加わりました。

ソダシはシラユキヒメの牝系。シラユキヒメは父がサンデーサイレンス青鹿毛、母ウェイブウインドが鹿毛でありながら、突然変異で白毛となって誕生した馬。この牝系からは、ユキチャンのように重賞を勝った馬も輩出していますし、今年の阪神ジュベナイルフィリーズにソダシ以外にもメイケイエール(4着)を出走させたりするなど、かなり優秀なものとなっています。

そういうわけで、日本で白毛=シラユキヒメ牝系という感じになっていますが、シラユキヒメより昔にも、日本には白毛がいました。

 

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日本で初の白毛馬が生まれたのは今から41年前である1979年5月28日のこと。父ロングエース(黒鹿毛)、母ホマレブル(栗毛)ともに白毛ではなかったので、突然変異によって生まれたわけです。

ハクタイユー」と名付けられた同馬は、勝利をあげることはできなかったものの、白毛の遺伝子を受け継がせるために、種牡馬入りをします。

 

日本で初めて白毛馬が勝ったのは、1997年のこと。ハクタイユーの仔ハクホウクンによって成し遂げられます。

勝った日は1997年ももうすぐ終わる12月30日。大井競馬場で白馬に赤い勝負服を着た的場文男騎手が騎乗し、一番人気に応えての勝利でした。

白馬に赤い勝負服。まさに紅白ということで、おめでたい勝利でもありました。翌日のスポーツ紙では一面にしたところもあり、初の「白」毛馬が勝利ということで、12月31日に行われる紅白歌合戦と絡めた記事もありましたね。乗っていた人は「紅」の勝負服でしたが。

ちなみに、ハクホウクンの母の父は栗毛なのに「ハクバファースト」といいます。孫として日本初の勝利をあげた白毛馬が生まれるのですから、まさにハクバファーストといえます。

 

その後ハクホウクンは3勝をあげ引退。父ハクタイユーと同じく白毛遺伝子を受け継がせるため、種牡馬入りを果たします。

なお、3勝はすべて的場文男騎手によるもの。やはり、白には赤が良く似合うのでしょうね。

それと、余談ですが、ハクホウクンはぬいぐるみにもなっていまして、私もそのぬいぐるみを持っています。

 

ハクホウクン種牡馬としてハクバノデンセツという牡馬を遺します。日本で白毛の父系が3代続いた唯一の例です。

また、ハクバノイデンシ、ハクホウリリーという牝馬白毛馬も遺しました。この2頭は繁殖牝馬として白毛馬を生んでおり、父系としてはハクタイユー系が途絶えてしまいましたが、ハクバノイデンシ、ハクホウリリーからハクタイユー白毛遺伝子が続いていく可能性はまだあります。

 

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とはいえ、ハクバノイデンシの仔、ハクホウリリーの仔ともに繁殖にあがっていないようなので、おそらく日本初の白毛馬だったハクタイユーの血が遺ることはないのでしょう。

対し、シラユキヒメの牝系は、牝馬の活躍馬も多く、今後も遺っていく可能性が高いです。

だからこそ、シラユキヒメの牝系には頑張ってもらいたい。と同時に、シラユキヒメ以外にも、日本には白毛の系統があった、ということを覚えていてもらいたいのです。

かつて、白毛は致死性遺伝子であると言われてきた時期もあり、健康が良くない馬ばかりであると誤解されていた時期もありました。

しかし、ハクタイユーの一族が子孫を残したことにより、白毛遺伝子が不健康であるということにはならなくなりました(近年の研究で白毛遺伝子の致死作用は否定されたようです)。

そして、白馬は古来から神話・伝承においてしばしば神や英雄の象徴として扱われてきました。日本でも神馬として大切に扱われている事例もあります。

ある意味神の使いでもある日本初の白毛ハクタイユーとその子孫たち。シラユキヒメ牝系だけでなく、そんな血が日本にはあったということを覚えていただければ、と思います。

 

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12月の川崎競馬には、芦毛白毛馬限定の「ホワイトクリスマス賞」という名物レースがあります。

近年白毛馬の出走はありませんが、白毛馬が走るところも見たいです。

今年のホワイトクリスマス賞は、12月18日(金)。白毛は走りませんが、白い馬ばかりの競走です(白くなりきっていない馬もいますが)。こちらも注目ですね。

ノーザン不振の牝馬クラシック

今年のJRA牝馬クラシックは、デアリングタクトが見事に初の無配の三冠牝馬に輝きました。

秋華賞はやや早めに上がって行って、そのまま力強く伸びての勝利。陣営のプレッシャーはかなりのものがあったと思いますが、はねのけての三冠達成は、無敗の三冠牝馬にふさわしい強さでした。おめでとうございます。

 

デアリングタクトの生産者は長谷川牧場。年間の生産馬が5頭くらいの小さな牧場です。

ノーザンファーム全盛の時代に、こういう小規模な牧場から無敗の三冠牝馬が出るというのは、他の牧場にとっても励みになるでしょう。

 

他方で、ノーザンファームは今年の牝馬クラシックで不振を極めました。

リアアメリアやミヤマザクラなど人気になる馬こそ出ていましたが、複勝圏内に入ったのは桜花賞のレシステンシアの2着のみ。特に秋華賞ではディープインパクト産駒が2着、3着に入りましたが、いずれも非ノーザンファーム生産馬。ノーザンファーム生産のディープインパクト産駒3頭は二桁着順に沈むという結果になりました。

 

原因は何でしょう?

2年前の北海道胆振東備地震の影響という人もいますが、ならば他の牧場も影響があるのでは、と思ってしまいます(ノーザンファームが近いというのはあるでしょうけど)。

偶々だ、というふうに考えることは簡単です。実際、そうなのかもしれませんが。

でも、考えないといけない。競馬界でより強い馬をつくるには。

今回、ノーザンファーム以上に他の牧場が育成の努力をしたからなのか。なら、その努力は、上手くいった要因は、なんなのか。以前よりノーザンファーム以外の育成も勉強してかなり良くなったのは事実ですから、そこからブラッシュアップできるならすべきでしょうし。

ノーザンファームノーザンファームで今回の総括をするでしょうし、そこから育成法を試すこともするでしょう。

 

ありきたりな結論ですが、答えはないんでしょうね。

競馬は常に勉強し続けないと。特に、技術が発達した現在では、勉強をやめたらすぐに置いてかれるんでしょう。

だから、ノーザンファームとか関係なく競馬界全体が切磋琢磨し合っていい馬づくりを求めないといけないんでしょう。

 

デアリングタクトに話を戻してみましょう。

牝系はデアリングダンジグということで、社台グループが導入したもの。出走成績は良くなかったものの、その血統を見込んでデアリングバードを購入した長谷川牧場さんの眼力は見事なものです。

 

さて、秋華賞の次は菊花賞。こちらも無敗で三冠に挑戦する馬が出ます。

コントレイル。この馬もノーザンファーム生産馬ではありませんね。

三冠達成となるか、それとも、他の馬が阻止するのか。

こちらも楽しみです。

サンライズカップ反省会

昨晩は中秋の名月でしたね。
私は横浜スタジアムベイスターズ戦を観ておりました。しかし、応援しているベイスターズは、まさかの完封負け。中秋の名月だからって、スコアボードに「○」を並べなくてもいいんですよ…。

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試合終了後に座席から撮ったもの。ハマスタの照明と一緒に撮ろうとしたために、お月様は小さくなってしまいましたね

昨日の反省レースは門別で行われたサンライズカップ。いつも反省ばかりしていますね、このブログ主は。

個人的に注目していたのはシンタロウ。兄の名前と同じなので。

そうしたら、シンガリ負け。シンタロウの力からすると、さすがにそれはないだろと思ってレースを見ましたが、結果的にスタートしてすぐに内に入れたのが失敗だったかな、と思います。行く気になったときに抑えられてしまってリズムを崩したことと、内の方が走りにくかったのではないか、ということで。

次は外目からリズムよく伸ばす競馬をすれば、巻き返しはあると思います。

 

勝ったのはシビックドライヴ。カジノドライヴに牝系がフェアリードールという良血馬です。確かに、この血統なら2歳の1800m戦でも終いまで伸びますよね。

1歳時に手術するほどの怪我をしていたので、健康面が心配でしたが、今のところは問題がなさそう。まだまだ成長しそうな感じを受けますので、この先が楽しみです。

 

2着ギガキングはデビューから一貫して1700mを使ってきた馬。2歳時の1800mという過酷な条件でいい成績を収めるには、やはり距離の経験が必要なんでしょう。

血統的にもオメガパフュームを輩出したセイリングビューティの牝系ということで、今後も中距離で味がある競馬をしそうです。

 

道営、南関東で活躍した名牝ノットオーソリティの初仔ということで注目していたノットリグレットは、いつもより前目でレースを進めるも、6着。この時期に1800m戦を挑戦するには、いろいろと「軽い」のかな、という印象を受けました。それと、気の難しさもあるんでしょうね。

ただ、スピード能力があるのは事実。マイルぐらいまでなら母同様の活躍もできるのではないでしょうか。

 

サイダイゲンカイはスタートが良くなかったのと、距離が長かったこともあって8着。

 

一番人気ノートウォージーは行き過ぎてしまい、ばてた感じですね。

 

サンライズカップに出走した馬の多くは、今年新設されるJBC2歳優駿へと向かうと思われます。そこでも頑張ってもらいたいものです。

日本テレビ盃反省会

早いもので、今年も10月となりました。気温もだいぶ涼しくなって、秋の到来を感じさせます。

そんな10月1日。皆様、いかがお過ごしでしょうか?私は、本日行われる「オパールスプリント」を「オーバルスプリント」と見間違えてしまいました。浦和で行われる重賞と同じ名前のレースを寄るとは、攻めるな船橋競馬、と思ったものです。そんなわけありませんでしたね。

と、前置きはこのくらいにして、日本テレビ盃の反省会でもしましょうか。

 

前半2ハロン目のタイムが10秒2。1200mの通過タイムが1分11秒0。スタートからの形態や馬場の条件など違うので一概に言えないが、船橋の1200mのレコードタイムが1分11秒5なのだから、単純にそれよりも早いことになる。

そんなハイペースを作ったのはサルサディオーネとアナザートゥルースとダノンファラオの3頭。

逃げないといけないサルサディオーネからすれば、アナザートゥルースが突っついてくるのだから、もっと速くということでハイペースの逃げになるのは仕方がない。ダノンファラオに関しても、前にいて粘るレースというのが身上だから、まあわかる。

ただ、アナザートゥルースとルメールのレースぶりは、批判されてもしょうがない。交流重賞でもあるし、ある程度前に、というのが頭にあったにせよ、しぶとい伸び脚が持ち味の馬。あんなペースになるように競る必要はあっただろうか。結果的に、一番人気を裏切ることとなった。

 

勝ったのは、離れた4番手にいたロードブレス。展開面での利があったのは事実だが、初めて重賞に挑戦しての勝利は見事。

ロードブレスはカツラギエース等を輩出しているタニノベンチャ牝系の出。War Relicの血を受け継いでいることから、ダートでも対応できる先行力と粘りを持つ馬がでる。今回、うまくはまったのも納得だ。

 

デルマルーヴルはどうしても差し届かずになってしまう。それでもほぼ複勝圏内に入るのは、評価してよいだろう。

 

ストライクイーグルにとっては、ハイペースになってばらけたのが良かったか。前走東京記念の敗因は内枠で揉まれたからと理由がはっきりしていただけに、揉まれなかった今回は3着まで押し上げることに成功した。

 

ミューチャリーの4着は悩ましい。交流重賞でもあるし、前につけないと勝てないというのは事実。ただ、ストライクイーグルにも差されるとなると、やはり前につけようとすると、ミューチャリーの持ち味が活きない。川崎記念のときは距離もやや長かった感があるし、先行策で新たな一面を見せることができた、と思ったが、今回のレースを見ると弾けさせるように乗る方がいいと思ってしまう。

こんなハイペースになるという計算外のことはあったが、差し脚でどこまで勝負できるか見てみたい。

 

ヒカリオーソは3度目の鼻出血。完全に癖になってしまった。そうなると、今後の競走馬生は難しいものになりそう。

まだまだ成長できそうな感じを受けていただけに、残念である。