オグリキャップをもう一度

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4月29日の羽田盃とメモリアル

4月29日は暑い。あの年もそうだった。

23年前の4月29日、羽田盃が行われた日。あの日感じた暑さと熱気はよく覚えている。

 

長袖では汗ばむ陽気で、大井競馬場にいた私は、トゥインクルの時間となっても4月とは思えない暑さに汗をかいてうなだれていた。

メインレースの羽田盃パドックに陣取って出走馬を眺めていたら、一頭の馬が発するオーラというのか、熱気というのか、そのようなものに圧倒された。

発していた馬の名は、キャニオンロマン。4戦4勝、前哨戦の黒潮盃も勝って、一番人気に支持されていた馬だった。

レースは人気に応えてキャニオンロマンが3馬身差をつけての圧勝。パドックで感じたオーラは間違いなかった。

こう書くと、スピリチュアルだの胡散臭いだの言われそうだが、実際感じたのだからしょうがない。そして、馬からオーラを感じたのは、この羽田盃1回のみである。だから自分は「史上最強馬は何ですか」という問いに「キャニオンロマンです」と答えている。

 

その後キャニオンロマンは怪我をしてしまい、クラシック戦線を棒に振る。復帰するのは約1年半後まで待たなくてはいけなかった。

成長期に長い休みを挟まなければいけなかったこともあって、その後のキャニオンロマンは「史上最強馬」というほど強い走りを見せることはなかった。それでも重賞を勝ち、12歳まで一線級で走り続けたのは、ある意味「史上最強馬」なのかもしれない。

 

今日の8レース、羽田盃メモリアルとして「キャニオンロマン賞」が行われる。多くの人がキャニオンロマンに文字通り「ロマン」を見たからだろう。

今日は4月29日。23年前ほどではないかもしれないが、やはり暑い。そして、4月29日に羽田盃が行われるのは、キャニオンロマンが勝った時以来23年ぶりだ。

ロマンを、熱気を。無観客競馬であっても人を熱くさせる、いい羽田盃を見せてもらいたい。