オグリキャップをもう一度

競馬好きの行政書士が競馬について気ままに書くブログ 馬主申請の代行も行っております

ライアンなどについてのお話、といっても現役のライアンの方ですが。しかも、馬主が牧場を持つ流れになってきているというお話。

昨日2月6日は大川慶次郎氏の誕生日でした。
亡くなってもう20年以上経っていますし、最近競馬を始めた方は知らないかもしれません。
通算4回1日の全レースを当てるパーフェクト予想を達成し、「競馬の神様」と呼ばれた予想家でした。

その経歴以上に有名となってしまったのが、伝説のレース・オグリキャップ復活の有馬記念での「ライアン!!」の声。解説者でレース中に叫ぶ、しかもアイドルホース・オグリキャップが復活の勝利をあげようとしているときにということで、今でも話題に上ることがあります。

そういうわけでライアンを思い出したので、ライアン(といっても大川さんが叫んだメジロライアンではなく現役のライアンの方ですけど)などについて、以前から書こうと思っていたことをブログにしようと思います。

 

今年の南関東競馬クラシック戦線は島川隆哉オーナーの馬が頑張っています。
平和賞のライアン。ハイセイコー記念はノブレスノア、ミゲル、カイルで1・2・3フィニッシュ。年が明けてのニューイヤーカップでもミゲルが勝利。
以前は島川さんと言ったらセレクトセールで高額馬を買って、というイメージがありましたが、最近は牧場での自家生産に舵をきっております。
ノブレスノア、ミゲル、カイルはいずれも母も島川さん所有馬。そして、社台が導入した良血を祖にしております。
ノブレスノアはエアグルーヴに肉薄したシングライクトークなどを輩出したダイナフリート系。カイルは桜花賞オグリローマンの2着に入ったツィンクルブライド。そしてミゲルはアンバーシャダイサクラバクシンオーなどを輩出したクリアアンバー系です。
こう考えると、走る牝系を大事にして購入していたのが分かります。
そして、ノブレスノアとカイルは父も島川さんが所有していた馬。それを自分の牧場で生産するのですから、コスト自体はあまりかからなくなります。
もちろん、牧場の維持費はかかりますし、良血の繁殖を揃えるのはコストがかかります。
ただ、馬主の中では生産に切り替える人も現れているのが現状であり、今後もその流れは続くと思います。

ライアンに関しては、母ライアンズチャームは海外から購入した馬。ペルーのG1パンプローナ大賞を連覇し、ヌーヴォレコルトが出走したBCフィリー&メアターフでも走った(6着)名牝である。
Storm Catが入っていることからディープインパクトを付けて生まれたのがライアン。
その後はライアンズチャームに、これまた島川さんが所有していたイタリアダービーカタールダービーなどを勝ったマクマホンを付けていて、なかなか意欲的なことをしております。

良血馬を敢えて地方デビューさせる、エスティファームの良血牝馬に軒並みマクマホンを種付けするなど、島川さんはかなり実験的なことをしております。
これは、自家生産で費用がかからないからこそできる方法ではあるかもしれません。うまく運用出来る保証もありません。
それでも、セレクトセールで使っていたお金を牧場経営に変えてみるというのは、馬主としてひとつの手段かもしれません。

 

さて、そんなライアンですが、血統的に芝でも合うかもしれないということで、JRAに挑戦なんて話もありました。
ただ、話にあったジュニアカップには出走せず。
どうするのかな、と思っていたら、2月10日の雲取賞に出走することになりました。
鞍上は的場文男騎手。ひょっとしたら、的場文男騎手悲願の東京ダービー制覇達成のパートナーになるかもしれません。
そのときは、最後の直線で大川慶次郎氏ばりに「ライアン!!」と叫ぶ人が現れそうですね。