前回のブログで今のダート界はファンシミン牝系が活躍していると述べました。
注目馬として挙げたアイキャンテーラーこそ新馬戦では負けましたが(4着)、その半姉アイアンテーラーがクイーン賞を勝利。ファンシミン牝系でまた1頭重賞ホルダーが生まれました。
ファンシミン牝系の中でも、特に活躍馬を多く出しているのがオータムブリーズの系統。オータムブリーズは、今のダートで重要なMr.ProspectorとRobertoの血を持っています。
ルヴァンスレーヴは、オータムブリーズにネオユニヴァースをつけたうえで、シンボリクリスエスによるRobertoのクロスを持ち込むことにより、最大限にネオユニヴァースやRobertoの特徴である機動力やタフさを伸ばすことに成功しました。
アイアンテーラーはオータムブリーズにゴールドアリュールをつけることで、現在のダート黄金血統Nureyev×Roberto×Mr.Prospectorが成立。ゴールドアリュール産駒らしい豊かな先行力を武器に頑張っています。
このように、ファンシミンが持つもともとの高い能力に加え、RobertoやMr.Prospectorの血を取り込むことで、オータムブリーズは高いダート能力を持った繁殖牝馬となりました。
そして、もう一つの利点が、サンデーサイレンスの血を持っていないこと。つまり、サンデー系の種牡馬とつけることが可能だということです。
おそらく、今後もファンシミン→オータムブリーズの牝系がダート界で活躍することでしょう。