ディープインパクトが亡くなった。
自分は、ダート競馬が好きだし、ひねくれ者でもあるので、いかにも「エリートの英雄」な感じがするディープインパクトのことは、特別に好きというわけではなかった。
ただ、それでも様々なレースが思い出される。
この馬に三冠を持っていかれると感じた若駒ステークス。
横山典弘騎手が完ぺきな騎乗をしたにもかかわらず力でねじ伏せた菊花賞。
引退レースとなった有馬記念は、フジテレビの三宅アナの実況もラジオNIKKEIの小林アナの実況も含めて覚えている。
亡くなったことがトップニュースとして取り扱われる馬。競馬を知らない人でもその存在を知っていた馬。
それが、ディープインパクトだった。
競走成績だけでなく、種牡馬としても優秀だった。
日本で8年連続リーディング。世界のクラシックレースにも出走し、勝った産駒だっている。
産駒が種牡馬として供用されているのは、アメリカ、アイルランド、フランス、イタリア、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアに、トルコやチリまで。世界各地にディープインパクトの血は拡がっている。
馬主の人でも、いつかはディープ産駒を持ちたい、それでダービーを勝ちたいと思う人はいっぱいいたであろう。
世界中に影響を与えたスーパーホース。
こんなスーパーホースが亡くなってしまったことに、深い衝撃を受けている。深い悲しみにくれている。
それでも、競馬は続く。悲しんでばかりではいられない。
そして、ディープインパクトを超す馬を育てよう。
それこそが、ディープインパクトに対する最大の供養であるかもしれない。
お悔やみ申し上げます。