オグリキャップをもう一度

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JRA2019年度競馬番組等の変更についての雑感

11月20日JRAから2019年度競馬番組等について発表がありました。

内容についてはいろいろとありますし、もう知っている方もいるかと思います。

そこで、ここでは特に馬主の生活にかかわりがありそうなものに絞って話をしようと思います。

すなわち

  1. 秋季競馬における未勝利競走(いわゆるスーパー未勝利)の撤廃
  2. 3歳以上の未出走馬および未勝利馬が、新馬競走を除いた平地競走において3走連続して9着以下であった場合、2ヵ月間平地競走に出走できない(以下「スリーアウト制」と記述)
  3. タイムオーバーの距離区分の変更により、1400mのレースについて、タイムオーバーの基準が変わったこと(1秒短くなった)

の3点についてです。

 

当たり前ですけど、馬主にとってはできる限り愛馬に長く走ってもらいたいですよね。そして、数多く走ってもらいたいですよね。

そのうえで、好走すればいいですけど、そううまくいかないのが競馬。3歳の夏まで未勝利だ、スリーアウト制に引っ掛かりそう、1400mのレースで昨年まではタイムオーバーにならなかったのに、なんてことは起こるわけです。

そうすると、何とか夏前までに未勝利を脱出しようとか、スリーアウトを回避しようとか、1400mではないレースを使おうとか、出走するレースのプランがかなり変わることになります。よりデビューが早くなるかもしれませんし、できるだけ出走頭数が少なくなりそうなレース(特に長距離戦)を狙うかもしれませんし、様々なことが考えられます。より戦略的にレースプランを練らないといけなくなります。

 

それで、この変更で一番影響を受けそうなのが、一口馬主だと思います。どのレースに出すかの最終決定権限がないわけですから、戦略的にレースプランを練ることがしにくい。

まあ、システマチックに回すことはあると思いますが。例えば、2桁着順を連続した場合、出走を控えるとか、むしろすぐに使って早めに2ヵ月出走できないことを消化するとか、地方競馬に転厩させるとか。

ただ、それが一口馬主の意に沿うかといわれると、微妙なところがあります。

 

対し、個人馬主にとっては、チャンスな面もあります。

大手の一口馬主が出走を控えるならば、入着するチャンスは増えます。大手の一口馬主がシステマチックに運営するなら、その間隙を縫うこともできます。

しっかりと馬の適性を見極めて、考えてレースを使えば、これまで以上に賞金を稼ぐことができるかもしれません。

 

結局、JRAは、今回の変更で在籍馬のサイクルを早くしたいのだと思います。降級がなくなったのも、その一環ですね。

入厩する馬は増加する一方。

在籍馬は増え、出したいレースにも出せない、なんて事態も生じます。

それなのに、出走馬の中には、まったく勝負にならないのもいる。

これでは出られなかった馬主は堪ったもんじゃない。

だから、スーパー未勝利を撤廃したり、スリーアウト制を採ったりすることで、早めに少々能力に疑問がある馬をJRAから抹消してサイクルを早めることを狙っているのだと思います。

 

これは、地方競馬にとってはチャンスなんですよね。

なら、早めに地方競馬に来ましょう。もっと言えば、最初から地方競馬に入りましょう。

そういう風に勧誘できると思うんですよ。

だから、地方競馬は、賞金等を含めてもっと魅力あるレース体系をつくるべきなんですよ(魅力あるレース体系づくり等に関しては、また別の機会にでも)。まあ、資金はどうするんだ等言われると思いますが。

同時に、転入のルールをより明確に、納得できるものにすべきでしょうね。いきなりクラシックはダメ、とか。

 

と、いろいろ書きましたが、やってみたら実はそんなに変わらないのかもしれません。スリーアウト制は昔もありましたし、2ヵ月ならそんなに、と思う人もいるかもしれませんし。

それでも、変更があったのだから、対応して上手に活用した方がいいと思います。

 

あっ、あと、競馬好きの知り合いが、こんな提案をしてくれました。

ツーアウトになった馬を集めて、最終レースで高知競馬のような「一発逆転ファイナルレース」を開催したらどうだろう、って。

冗談ですけど、あながち悪くないかも。 

 

と、まあ長々とした文章をお読みくださり、ありがとうございました。