オグリキャップをもう一度

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笠松競馬に関する報告書について思うこと

4月1日、元調教師や元騎手(事案当時は現役)らの馬券購入で儲けたお金に関する申告漏れから端を発した一連の笠松競馬不適切事案について、第三者委員会からの報告書が出されました。

全56頁、中身もかなり重いものとなっていました。

約4割の騎手、調教師が事案に絡んでいるうえ、新たにセクハラ問題も浮上。セクハラは本筋とは関係ないうえ、個人的な事情であるにせよ、見過ごせない事案ではあります。

結局、規範意識が薄いということなんでしょうね。セクハラに関しては注意をしても改善されなかったようですし。馬券購入も約4割が行っていたというのなら「みんながやっているから」ってなってしまいますし。

関係者の4割が不適切なことをしていた、なんてなったら、廃止した方がいいっていう意見が出るのも当たり前です。

ただ、そうすると困るのは馬産地の人たち。馬房が少なくなれば、供給するにしても限界が生じてしまうわけですから。

なので、廃止という手段も難しいわけです。

特に笠松競馬はオグリキャプのデビュー地。これ以上オグリキャップの顔に泥を塗ってほしくないのもそうなんですが、オグリキャップという競馬の範疇を超えた日本の文化史にも残る馬がデビューした競馬場がなくなるということは、競馬界にとって大損失だと思います。

ひとつ救いだったのは、第三者委員会の報告書が踏み込んだものであると同時に、笠松競馬場が自浄努力をしてくれそうなところ。

ウマ娘が流行り、ウマ娘オグリキャップヤングジャンプで漫画化もされている(しかも笠松競馬時代も出てくる)というこの時に、笠松競馬が生まれ変われば、競馬をウマ娘で知った層への宣伝にもなるはず。

オグリキャップの引退レースのように、奇跡の復活を成し遂げないといけないと思っています。笠松競馬場には。